特集 不整脈2—心室性不整脈,徐脈性不整脈
【コラム⑧】条件付きMRI対応の植込み型心臓電気デバイス(CIED)—知っておくべき条件と実際の対応
川上 将司
1
Shoji KAWAKAMI
1
1飯塚病院 循環器内科
pp.860-864
発行日 2022年5月6日
Published Date 2022/5/6
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900979
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MRI検査は,現在の臨床の現場ではさまざまな疾患・病態に対して施行されているが,植込み型心臓電気デバイスcardiac implantable electronic device(CIED)は,これまでMRI検査は原則禁忌であった。しかし近年,MRI検査が可能なCIEDが開発され,2012年10月より,日本でもMRI検査に対応可能な条件付きMRI対応ペースメーカ(MRI-conditional pacemaker)が認可された。
現在では,ペースメーカ,除細動器,両室ペースメーカ,リードレスペースメーカのそれぞれに,条件付きMRI対応が可能な機種が存在する。CIED装着患者に対してMRI検査が可能になったことは大変意義があるが,あくまで「条件付き対応」であり,無条件にMRI撮像が可能なわけではない。
本稿では,条件付きMRI対応CIEDについて知っておくべきことをまとめる。
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