増大号特集 あなたの整形外科診療が変わる 差がつく画像診断技術—単純X線からAIまで
column
膝MRIの撮像条件
新津 守
1,2
1東京医科大学放射線医学分野
2メディカルスキャニング恵比寿
pp.547
発行日 2025年5月25日
Published Date 2025/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.055704330600050547
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「T1,T2,STIR三方向で」……あぁーまたか.膝MRIの依頼票を見て,今日も溜息がでる.そもそも三種類の撮像を三方向全部やったら,とうてい20分または30分の検査時間に収まるはずがない.
本文で述べたがT1強調画像の意義は低く,代わりにプロトン強調画像(PD)を撮るのは今や常識である.またT2強調画像でもよいが,T2*強調画像や脂肪抑制PDのほうが得られる情報は多い.脂肪抑制T2強調画像はSN比が稼げないため,これも脂肪抑制PDにすべきである.
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