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条件付きMRI対応ペースメーカーの最新情報
宮崎 功
1
,
横山 健一
2
,
似鳥 俊明
2
1杏林大学医学部付属病院放射線部
2杏林大学医学部放射線医学教室
pp.8-11
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205763
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はじめに
MRIは,ここ20年の間の技術革新によって,診断能が飛躍的に向上した.2011年の統計では国内で約6,000台が稼働,およそ112万人の患者がMRIの検査を受けている1).MRIは磁場と高周波を利用しているので,ペースメーカー,ICD(implantable cardioverter defibrillator)などのデバイス装着者のMRI検査は潜在的リスクがあるため原則禁忌とされてきた.2012年秋より条件付きMRI対応ペースメーカーがメドトロニック社より販売が開始され,以降各社が追従し,現在4社がペースメーカーを販売している(図1).本稿では,条件付きMRI対応ペースメーカーの特徴とMRI検査時の注意事項などについて,販売から2年が経過した現状について課題を踏まえながら解説する.
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