特集 意外と知られていない⁉ 自科の常識・他科の非常識
第2章:循環器
植込み型心臓デバイス植込み後の患者にMRIを施行することは可能だが,種々の条件を確認する必要がある
野々口 紀子
1
1杏林大学医学部循環器内科
キーワード:
植込み型心臓デバイス
,
条件付きMRI対応
Keyword:
植込み型心臓デバイス
,
条件付きMRI対応
pp.410-413
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_410
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MRIは非常に情報量が多く,各種疾患の診断,経過観察に有用である.本邦では約7,000台のMRI装置があり,1年間で10人に1人はMRI検査を受けている.一方で,MRIが生み出す磁場が,デバイス・患者に悪影響を及ぼす影響があり,ペースメーカをはじめとする植込み型心臓デバイス植込み後の患者に対して,MRI撮影は長らく禁忌とされてきた.しかし,2012年11月に条件付きMRI対応ペースメーカが使用可能となり,以後,ペースメーカのほか,植込み型除細動器,植込み型除細動機能付き両心室ペースメーカも条件付きMRI対応機種が使用可能となった.
© Nankodo Co., Ltd., 2021