特集 ここまできた循環器領域の低侵襲治療
不整脈治療も低侵襲化へ
リードレスペースメーカー
永島 道雄
1
Michio NAGASHIMA
1
1小倉記念病院循環器内科
キーワード:
リードレスペースメーカー
,
低侵襲
,
適応
Keyword:
リードレスペースメーカー
,
低侵襲
,
適応
pp.307-310
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_307
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Summary
▪リードレスペースメーカーは,カプセル型で本体を皮下に植え込むのではなく,カテーテルを用いて心臓内に送り込み,小さなフックで直接心室壁に取り付けられ,先端の電極を通じて電気刺激を送りペーシングを行う.
▪手技時間も短く低侵襲であるが,右心室のみのペーシング,センシングしか行えず,電池寿命が尽きた場合には,新たにリードレスペースメーカーを追加するか,従来型のペースメーカーを追加するかを選択しなければならず,適応はまだ限定的なものとなる.
▪低侵襲で高齢者が適応となることが多く,MRI検査にも対応しており,今後外来でリードレスペースメーカー植え込み後の患者を診療する可能性は高い.
© Nankodo Co., Ltd., 2018