特集 不整脈1—上室性不整脈
【ミニコラム⑥】無症候性WPW症候群を見つけたら全例不整脈専門医に紹介すべきか?—治療するリスクと治療しないリスクを整理しておく
高麗 謙吾
1
Kengo KORAI
1
1小倉記念病院 循環器内科
pp.702-705
発行日 2022年2月24日
Published Date 2022/2/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900957
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偶然,検査した心電図でδ(デルタ)波からWPWパターンと診断するケースもあると思われる。無症状だがどうしたらいいか,将来の心房細動発症に備えてアブレーションを今のうちにしておいたほうがよいのか,専門医に全例紹介すべきなのか,といった懸念があると思われる。リスク評価については,非侵襲的な負荷検査や侵襲的検査である電気生理学的検査,およびカテーテルアブレーションの適応について知っておく必要がある。
本稿では,日米欧のガイドライン・ステートメント1,2)での違いについてもふれながらまとめる。
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