特集 内分泌疾患2
Part 2 どこまでを専門家がみて,どこから総合内科医がみるのか?
7.副腎:③Cushing症候群,サブクリニカルCushing症候群,副腎偶発腫瘍
長谷川 功
1
Kou HASEGAWA
1
1岡山大学病院 総合内科・総合診療科
pp.389-396
発行日 2021年12月22日
Published Date 2021/12/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900910
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key point
・Cushing症候群を疑うきっかけは,中心性肥満などの身体的特徴のほか,年齢不相応の骨粗鬆症や白血球増多・好酸球減少などの検査異常もあり,多様である。
・24時間尿中遊離コルチゾールや一晩少量(1mg)デキサメタゾン抑制試験によるスクリーニングで陽性の症例は,内分泌専門医に紹介する。
・副腎性Cushing術後でグルココルチコイド補充中の症例の管理を内分泌専門医から引き継いだ場合,補充期間は症例によりさまざまであることを念頭に,個々の自覚症状を注視して漸減中止していく。副腎偶発腫瘍で非機能性と診断された症例の管理を内分泌専門医から引き継いだ場合,腫瘍径が増大傾向にあれば早期に内分泌専門医へ再紹介する。
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