特集 内分泌疾患を診きわめる
副腎疾患
ホルモン過剰症
【副腎皮質機能亢進症】
副腎性Cushing症候群
尾関 良則
1
,
柴田 洋孝
1
1大分大学医学部内分泌代謝・膠原病・腎臓内科
pp.2199-2202
発行日 2016年12月10日
Published Date 2016/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224515
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ポイント
●副腎性Cushing症候群は,副腎からコルチゾールが慢性的に自律性過剰分泌されることによってもたらされる病態である.
●血中コルチゾールの過剰に伴い多彩な臨床症状を呈し,糖尿病,高血圧症などの代謝異常を認める症例が多い.
●病型分類では副腎腺腫によるものが最も多く,その他に副腎癌や両側性大結節性副腎皮質過形成(BMAH)などがある.
●近年Cushing徴候を伴わないが副腎腫瘍からのコルチゾール自律性分泌を認めるsubclinical Cushing症候群と診断される症例が多く,手術適応となる症例もみられる.
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