特集 内分泌疾患2
Part 2 どこまでを専門家がみて,どこから総合内科医がみるのか?
7.副腎:④副腎不全あるいは副腎皮質機能低下症(続発性も含めて)
宮下 和季
1
Kazutoshi MIYASHITA
1
1慶應義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科
pp.397-402
発行日 2021年12月22日
Published Date 2021/12/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900911
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
key point
・副腎不全を疑うきっかけとしては,易疲労感,食欲不振,体重減少などの訴えが重要であり,好酸球増多,低ナトリウム血症などの検査異常の存在も参考になる。
・早朝コルチゾール4μg/dL未満の症例は,可及的早期に内分泌専門医に紹介する。
・糖質コルチコイド(GC)補充を受けている症例の管理を内分泌専門医から引き継いだ場合,シックデイ対応に注意する。倦怠感や関節痛,微熱などの自覚症状が強い症例では,長時間作用型GCの投与を考慮するが,GC過量は生命予後に悪影響を与えることもあり,慎重に対応する。
Copyright © 2021, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.