連載 根拠のない習慣
第4回|市中肺炎に胸部X線フォローはどの程度必要か?
宗 松男
1
1Mount Sinai Beth Israel Medical Center
pp.334-336
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900788
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症例
86歳の女性。乳癌,肺癌に対して手術歴あり。急性の発熱,歩行困難で受診した。血液検査で白血球増多,胸部X線で右中肺野に気管支透亮像を伴う浸潤影を認めた。市中肺炎の診断で入院治療の方針となった。
入院経過は極めて良好であったが,フォローアップの胸部X線上の浸潤影の改善は乏しく,入院中に計5回撮影し,改善傾向を認めたため退院とした。また,残存する陰影のフォローアップのため,退院3週間後の外来で胸部X線のフォローを予定した。市中肺炎の症例に胸部X線フォローはどの程度必要なのか?
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