特集 外来マネジメント
【各論】
4.めまい—BPPVを本当に診断できてますか?:画像に頼らない中枢性の別のめまいの鑑別
五島 史行
1
Fumiyuki GOTO
1
1東海大学医学部 耳鼻咽喉科
pp.53-62
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900644
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めまい疾患で最も頻度が高いのは,良性発作性頭位めまい症benign paroxysmal positional vertigo(BPPV)であり,疑い例も含めると外来患者の約半数に認められる1)。海外では,恐怖性姿勢めまい症phobic postural vertigo(PPV)や片頭痛関連めまいも高頻度であるという報告もあるが,これらの疾患概念は日本であまり普及しておらず,正確に診断されていないと考えられる。
本稿では,めまいの鑑別として,眼振観察によって診察可能であるBPPVの各種タイプ,そして高頻度に見逃されていると考えられる,PPVと片頭痛関連めまいについて概説する。
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