今月の主題 内科エマージェンシー2007 鬼門を克服する
内科エマージェンシーの診断―確実な診断が患者を救う
めまい―末梢性と中枢性を鑑別する
増田 浩三
1
1名古屋大学医学部附属病院総合診療部
pp.686-692
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102676
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ポイント
●患者の訴える“めまい”がどの型なのかを聞き取るのが最初のステップである.
●ポイントを押さえた病歴聴取のみでも,おおかたの病態は把握できることが多い.
●身体診察では眼振の観察と神経学的診察が重要である.
●中枢性めまいの疑いが否定できなければ,頭部CTあるいはMRIを行うべきである.
●原因にかかわらず急性期治療は共通しているため,診断と並行して対症療法を開始する.
●良性発作性頭位めまい症と診断できれば,浮遊耳石置換法を試みるとよい.
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