特集 心不全
Part 3:ICU,病棟での心不全管理
14.慢性心不全患者の再入院を減らすアドヒアランスの重要性—患者固有の問題にどのように介入していくか
金澤 健司
1
Kenji KANAZAWA
1
1加古川中央市民病院 総合内科
pp.1011-1018
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900628
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慢性心不全において心不全増悪による再入院の頻度は高い。米国では退院後1か月で25%1),半年で約半数2),日本では半年で約35%の症例が再入院となる3)。再入院は患者のQOL・予後だけでなく,医療経済にも大きな影響を生じており,その改善が大きな課題である。
本稿では,再入院の原因として重要な「アドヒアランス」に焦点をあて,その定義や頻度,慢性心不全の再入院を減らすために,我々は「アドヒアランス」をどのようにして改善すればよいか,またその効果について概説する。
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