特集 心不全
Part 3:ICU,病棟での心不全管理
13.心不全緩和ケアにおけるアドバンス・ケア・プランニング—早期からの開始が重要なコミュニケーション
樋口 雅也
1
,
中川 俊一
2
Masaya HIGUCHI
1
,
Shunichi NAKAGAWA
2
1Division of Palliative Care and Geriatric Medicine Massachusetts General Hospital, Instructor in Medicine Harvard Medical School
2Inpatient Palliative Care Services, Department of Medicine Columbia University Medical Center
pp.1003-1009
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900627
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心不全の症状コントロールという点においては,すでに内科医,循環器内科医はかなりの緩和ケアを提供していることは前章でもふれた。しかし,緩和ケアのもう1つの重要な側面であるコミュニケーションについてはあまり注意が払われていないように思われる。特に病状の早期からコミュニケーションがきちんととられていないことが,心不全の終末期医療を難しくしている最大の原因だと筆者は考えている。
本稿では,患者-医師のコミュニケーション,将来のケアに対する情報共有と意思決定の土台となるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)について述べる。
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