特集 心不全
Part 2:ERで出会う心不全
3.Case 1:急性心不全には常に緊急冠動脈造影が必要か?—検査の必要性とタイミングのDecision Making
上月 周
1
Amane KOZUKI
1
1大阪府済生会中津病院 循環器内科
pp.837-841
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900609
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「急性心不全には常に緊急冠動脈造影が必要か?」と聞かれたら,答えは当然「No」である。ただ,急性冠症候群合併の急性心不全であれば,答えは「基本的にはYes」である。さらに,その場合,次は「どのタイミングで冠動脈造影をする必要があるか?」を判断する必要がある。
「今すぐ?」「明日の朝?」「数日以内?」
日中なら気軽に循環器内科医に相談できても,夜間は「寝ている循環器内科医を起こしてまで連絡する必要があるのか?」ということを,ホスピタリストや救急医が判断しないとならない。本稿の目的はエビデンス,ガイドラインに基づいた,急性心不全症例における緊急冠動脈造影検査の必要性とタイミングの共通認識を確認することである。
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