特集 肝胆膵
【総論】
5.黄疸の鑑別—問診と診察,検査所見をふまえた鑑別疾患の要点
千嶋 さやか
1
Sayaka CHISHIMA
1
1栃木県立がんセンター 腫瘍内科
pp.623-628
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900584
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黄疸はビリルビン産生と排泄の不均衡で起こる。日常診療で経験する黄疸のほとんどは肝胆道系疾患であるが,一部に全身疾患に伴う黄疸がある。なかには重篤な疾患や治療を急ぐ疾患も含まれる。
本稿では,まず黄疸の原因を推察するのに必要なビリルビン代謝の知識,そして鑑別の流れを整理する。次いで,問診法や診察法,検査結果の観点からみた疾患分類を中心にまとめる。個々の疾患の詳細,特に重篤な疾患や見逃せない疾患については次稿*1で解説する。なお,体質性黄疸については本稿で詳述した。
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