高血圧症 臨床の要点-JSH2014を踏まえたエキスパートからの提言 初診患者へのアプローチ
問診と理学所見の要点
下澤 達雄
1
1東京大学医学部附属病院 検査部
キーワード:
睡眠時無呼吸症候群
,
血圧測定
,
高血圧
,
認知障害
,
病歴聴取
,
理学的検査
,
高齢者評価
,
抑うつ
,
患者重症度
,
Mini-Mental State
,
自己評価式抑うつ尺度
,
長谷川式簡易知能評価スケール
Keyword:
Blood Pressure Determination
,
Depression
,
Cognition Disorders
,
Hypertension
,
Medical History Taking
,
Physical Examination
,
Sleep Apnea Syndromes
,
Geriatric Assessment
,
Patient Acuity
pp.385-390
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015034347
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高血圧患者の初診,経過観察では臓器障害の評価,合併症,血圧上昇の機序の解析を念頭に置き,計画的な診察が必要である.高血圧症の原因あるいは臓器障害は全身にわたるもので,身体所見では全身を診ることが要求されるので,時間の限られた外来診療においては効率よく的確な診断能力が必要となる.高齢化社会,脳梗塞の多いわが国においては,認知症および脳血管障害についての身体所見,病歴聴取は,今後さらに重要となると考えられる.
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