特集 症状・症候別 エコーを使った診断推論─Point-of-Care超音波
【症状・症候別 各論】
黄疸の鑑別に利用したい!胆道エコー—黄疸
松坂 俊
1
1手稲渓仁会病院 総合内科/感染症科
キーワード:
黄疸
,
閉塞性
,
胆管拡張
,
敗血症
Keyword:
黄疸
,
閉塞性
,
胆管拡張
,
敗血症
pp.761-765
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200634
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Case 1
ビリルビンの軽度上昇?
患者:80代,女性.
主訴:嘔吐,右側胸部の違和感.
既往歴:高血圧,脂質代謝異常.
現病歴:来院前日に食後に嘔吐し,右側胸部の違和感を感じ,その後も続いていたため来院した.寒気が軽度あったが,発熱には気づかなかったという.
嗜好歴:飲酒・喫煙・タバコなし.
現症・採血結果:全身状態は良好.眼球結膜には黄染を認めない.腹部は平坦だが,右季肋部に腫瘤を触れて圧痛を認める.くも状血管腫や手掌紅斑,腹壁静脈の怒張は認めない.血圧は問題なし.37.7℃の発熱を認める.WBC 19,300/μL,CRP 13.6mg/dL,T-Bil 2.3mg/dL,D-Bil 1.4mg/dL,ALP 227mg/dL,AST/ALT 23/14U/dL,γGTP 60U/dL.
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