特集 肝胆膵
【総論】
3.血液検査結果のクロノロジカルな解釈—基本肝胆検査,特に肝酵素異常について
篠浦 丞
1
,
山口 裕
2
Susumu SHINOURA
1
,
Yutaka YAMAGUCHI
2
1国際医療福祉大学 赤坂心理・医療福祉マネジメント学部 医療マネジメント学科
2沖縄県立中部病院 救急科
pp.579-593
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900581
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本稿では,まず肝酵素異常の3つのパターンを示し,症例でイメージをつかんでいただく。
続いて,クロノロジカルに肝機能をとらえる視点を共有していただけるように,CQ形式で解説を試みる。「基本肝胆検査」とした,アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT),アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST),アルカリホスファターゼ(ALP),ビリルビン(Bil),乳酸脱水素酵素(LDH)を中心に,理解を深めていただきたい。
また後半では,他稿で触れられていない術後黄疸,鉄過剰蓄積による肝障害のほか,非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(NASH)についても概説した。
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