特集 糖尿病
管理
11.入院患者の血糖管理—急性期疾患や手術の際の判断・実践力を身につける
稲石 淳
1
Jun INAISHI
1
1慶應義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科
pp.409-414
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900555
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国民生活基礎調査から推計した2016年の国民健康・栄養調査報告1)では,糖尿病が強く疑われる人(糖尿病治療中,もしくはHbA1c≧6.5%),糖尿病の可能性が否定できない人(6.0%≦HbA1c<6.5%)がともに約1,000万人で合計約2,000万人とされており,糖尿病は入院患者に頻繁に認める代表的な既往疾患の1つである。
高血糖と低血糖は,どちらも入院中の合併症リスクを上昇させることは明らかになってきており2),血糖管理は非常に重要であるが,患者の全身状態に応じて対応することが求められる。本稿では,急性期疾患や手術の際の入院時血糖管理を中心に,臨床的知見に関して概説する。
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