連載 手術・手技シリーズ
⑫食道異物摘出術
岡本 英之
1
,
安田 大栄
1
,
細井 裕司
1
1奈良県立医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.943-947
発行日 2001年12月20日
Published Date 2001/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411902464
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
食道異物は,日常診療において比較的遭遇することの多い疾患である。異物の種類はPTP(press-through-pack),魚骨,硬貨,義歯,電池など多彩であり,小児から高齢者まで幅広くみられることから,異物の種類と年齢に合わせた摘出の手技を知っておく必要がある。また,ときに食道穿孔による食道周囲炎,縦隔炎や大血管穿孔による大出血など重篤な合併症を生じることがあり,その対策も重要である。
本稿では,食道異物の摘出方法および合併症に対する対策を中心に,最近の報告も含めて述べる。
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.