特集 老年科
【総論】
【コラム1】Patient-Centered Medical Home—米国における患者中心のメディカルホームの取り組みから学べること
向原 圭
1
Kei MUKOHARA
1
1久留米大学医療センター 総合診療科
pp.622-624
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900480
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米国において,患者中心のメディカルホームPatient-Centered Medical Home(PCMH)という概念がある。PCMHは,「小児から青年,成人までの患者に包括的なプライマリ・ケアを提供するためのアプローチであると同時に,個々の患者とそのかかりつけ医との(さらに適切と考えられる場合は,患者の家族も含めた)協力関係を促進するヘルスケアの場」と定義される1)。そして,①かかりつけ医,②医師が指揮する医療チーム,③全人的志向,④ケアのコーディネートと統合,⑤質と安全,⑥ケアへのアクセスの向上,⑦支払い,の7つの共同原則をもとに,さまざまな取り組みが行われている1)。
本コラムでは,PCMHの概念と具体的な取り組みの例を紹介し,日本の地域包括ケアシステムの取り組みとの共通点を探す。最後に,我が国の高齢者医療へ向けての提言および病院総合医へのメッセージにつなげる。
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