特集 腎疾患
【腎疾患管理に必須の基本事項】
2.尿検査—腎疾患評価の基本
今井 直彦
1
Naohiko IMAI
1
1聖マリアンナ医科大学 横浜市西部病院 腎臓・高血圧内科
pp.11-21
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900389
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尿は腎・尿路のみならず全身の状態を映し出す鏡であり,尿から得られる情報は非常に多い(図1)。そのような尿を調べる尿検査は,簡便,安価であり,侵襲もない。自覚症状の乏しい腎疾患の早期の徴候である尿異常を,低コストで確実に検出する方法として,尿検査は不可欠である。糖尿病性腎症をはじめとするさまざまな腎疾患で,早期発見および早期治療の有効性が確立されてきている。腎疾患をみるホスピタリストは,尿検査の意義と特性を十分理解し,積極的に実施するべきである。
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