話題
尿検査の自動化 (2)尿沈渣
柴田 綾子
1
,
菊池 春人
1
1慶応義塾大学病院中央臨床検査部
pp.344-346
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901174
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
尿沈渣は,遠心分離・スライド作製など前処理が煩雑なため自動化が遅れていた.しかし,近年,アメリカで最初の尿沈渣自動分析装置として,YELLOW IRIS(YI)が開発された1).YIは,尿中有形成分を画像解析し,自動的に粗分類を行う装置で,遠心操作を必要としないため尿沈渣の作業の効率化がはかれる.しかし,画像は詳細な部分の鮮明さが不十分であったり,検出力の点で問題を残していた.
その後,YIの原理を利用した国内で最初の尿沈渣自動化装置UA-1000(東亜医用電子)が開発された結果2),鮮明な画像が得られるようになり,尿中有形成分の判定が容易になった.そこで,本稿では,以下UA-1000について,原理,操作手順,特徴,長所・短所と当検査室での検討成績を述べる.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.