特集 膠原病
【各論】
14.多発性筋炎/皮膚筋炎—手指の皮疹・皮膚潰瘍などから重症化を予測する
仲野 寛人
1
,
松井 和生
2
Hiroto NAKANO
1
,
Kazuo MATSUI
2
1横浜市立大学大学院医学研究科 病態免疫制御内科学
2亀田総合病院 リウマチ膠原病内科
pp.477-483
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900371
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多発性筋炎polymyositis/皮膚筋炎dermatomyositis(PM/DM)は,2009年度の厚生労働省特定疾患治療研究事業における臨床調査個人票の集計によれば,患者数は17000人と推定され,日本では10万人当たり13人程度と比較的まれな疾患である。病態はT細胞が筋組織に対して細胞障害能を果たすことが知られる。この疾患は骨格筋の炎症と筋力低下,皮膚病変,肺病変,血管障害,自己抗体を特徴とする代表的な炎症性筋疾患であり,多彩な病型と経過をとることが知られている。
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