特集 膠原病
【各論】
13.血管炎—臨床での診断ステップと重症病態鑑別のポイント
押川 英仁
1
,
松井 和生
1
Hideto OSHIKAWA
1
,
Kazuo MATSUI
1
1亀田総合病院 リウマチ膠原病内科
pp.463-475
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900369
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血管炎vasculitisは,非特異的な全身症状と多臓器にわたって多彩な症状がみられる一方で,診断のうえで特異的検査は存在しない。また鑑別を要する血管炎類似病態vasculitis mimicsは多数あり,日常の臨床診断では分類基準が役立たないことも多い。診断のゴールドスタンダードは組織所見であるが,必ずしも生検が可能ではなかったり,生検を施行しても偽陰性の場合もあり,しばしば血管炎の診断に難渋することがある。本稿では日常臨床における血管炎の診断と分類,重症度・活動性評価と予後予測,および治療についてのポイントをまとめる。
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