特集 膠原病
はじめに|ホスピタリストのリウマチ膠原病診療では何が大切か
金城 光代
1
Mitsuyo KINJO
1
1沖縄県立中部病院 総合内科
pp.299-302
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900352
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Hospitalist第4号は「膠原病」の特集である。外来と入院診療の両方を担う日本型ホスピタリストが,リウマチ膠原病疾患の診断および診療に携わる場面は少なからずある。リウマチ膠原病疾患は外来にて診断・フォローすることが多い。主訴は多彩であり,総合診療外来(一般内科外来)でどのようにアプローチするか,ジェネラリストとしての力量が試されるところであろう。さまざまなパターンの主訴を呈するリウマチ膠原病疾患を診断するためには,内科学の醍醐味である「問診と身体診察から鑑別診断を考え,絞り込んでいく」という症候別のアプローチが重要である。「膠原病の診断をつける」イコール「自己抗体検査をオーダーする」ことではない。
入院ケースでは,すでにリウマチ膠原病疾患の診断がついている症例が重症化する場合,または診断のついていない症例が,緊急・重症状態で一般内科病棟に入院する場合がある。この場合,リウマチ膠原病疾患を疑いながらも,他疾患との鑑別が必要となり,内科病棟にて診断,検査,緊急治療に対応しなければならない。膠原病専門医が不在,またはすぐにコンサルトできない場合もあるだろう。それだけに,膠原病疾患の緊急重症病態を理解し,どのように対応しなければならないのか,いつ専門医へコンサルトするのかを知っていることは大切である。
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