特集 関節リウマチ・膠原病—症例で学ぶ診断と治療
座談会
リウマチ・膠原病をどう診ていくか
金城 光代
1
,
岸本 暢将
2
,
星 哲哉
3,4,5
,
松村 真司
6
1沖縄県立中部病院総合内科
2聖路加国際病院Immuno-Rheumatology Center
3手稲渓仁会病院家庭医療科
4手稲渓仁会病院総合内科
5手稲渓仁会病院リウマチ科
6松村医院
pp.2008-2015
発行日 2014年11月10日
Published Date 2014/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200109
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早期診断・早期治療の時代へ
金城(司会) 本日はリウマチ・膠原病の診断と治療について,主に医療連携と教育の視点から,お話を伺っていきたいと思います.まず,関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)や膠原病をめぐる近年の変化について,岸本先生からお話しいただけますか.
岸本 RAに関しては,30年ぶりに分類基準(診断基準)が変更になりました.その理由としては,生物学的製剤,あるいはメトトレキサート(MTX)といった薬の登場によって,RA治療においてパラダイムシフトが起こったという点が挙げられるでしょう.早期の治療介入により患者さんの予後が大きく改善するということがわかってきたので,早期に診断することの重要性がよりクローズアップされてきたのだと思います.
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