特集 膠原病2
はじめに|ホスピタリストは膠原病専門医ともっと深いレベルで交流できないだろうか?
清田 雅智
1
Masatomo KIYOTA
1
1飯塚病院 総合診療科
pp.1-4
発行日 2021年7月29日
Published Date 2021/7/29
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900857
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2014年の「膠原病」号の続編として
沖縄県立中部病院総合内科の金城光代先生にメインゲストエディターをお願いし,2014年6月に刊行された「膠原病」号は,Hospitalist誌として4号目で,黎明期のなかでも高い評価を受けたものであった。一般医にとっての膠原病とは,「ANAとリウマトイド因子とANCAを測定して,異常があれば専門家に相談」という感じの認識がなされている領域かもしれないところ,膠原病の診断学に必要なプロセス,検査の意義,緊急病態などの紹介を,症例を用いて非専門医にもわかりやすい形でまとめていただいていた。2021年の現在でも決して色褪せる内容ではないものと個人的には感じている。
一方,その「膠原病」号のさらに続編が必要ではないかという意見は,かねてより編集会議で話題に挙がっていた。しかしながら,前回の特集号があまりにも良くできているので,続編としてどのような特集を組むべきか,具体的な構想が浮かばなかった状態が長く続いていたのが実情であった。6年ほど経過している間に世界は動いていて,膠原病の領域でも内容のupdateが起こり,2020年という企画開始のタイミングはさまざまなガイドラインも出揃ってきたので,十分な充電期間になった。
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