特集 外来における予防医療
7.一般健診編:②高血圧—ガイドライン内容の細分化に伴い,血圧降下目標が条件によって異なる
中島 徳志
1
Tokushi NAKAJIMA
1
1手稲家庭医療クリニック
pp.403-409
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900255
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「風邪は万病のもと」と古来より言われているが,「高血圧症は万病のもと」とも称されることが多い。高血圧症hypertensionは,心血管イベントを中心とした高血圧性臓器障害を惹起し,生命予後,日常生活動作(ADL),クオリティオブライフ(QOL)に直結する重大な疾患に共通の増悪因子である。多くの疾患のガイドラインに降圧・管理目標値が併記されていることからも,その重要性は理解できよう。日常臨床で高血圧症をもつ患者に遭遇しないことはなく,この機会に高血圧治療の必要性や治療の流れの整理に役立ててもらいたい。
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