特集 血液疾患
6.凝固異常へのアプローチ—止血機構の生理学と検査・診断・主要疾患の基礎知識
大森 司
1
Tsukasa OHMORI
1
1自治医科大学医学部 生化学講座 病態生化学部門
pp.907-918
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900193
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一般臨床において,軽度の外傷に伴う出血傾向,原因不明の紫斑・出血斑,術前の凝固検査異常値,抗凝固薬の投与など,出血性疾患や血栓性疾患の診察,治療を行う機会は多い。一方で,凝固因子カスケードを含めた止血機構,および凝固異常症に苦手意識をもつ読者も多いのではないだろうか。
本稿では,止血機構の生理学をふまえて,検査値の解釈,診断手法,主要疾患について概説し,本領域へのアプローチの一助となることを目標としたい。
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