今月の主題 よくわかる内分泌疾患
最近のトピックス
偶発性副腎腫瘍の扱い方
西川 哲男
1
,
吉田 明子
2
,
木野 智重
2
1横浜労災病院・内科
2千葉大学医学部・第2内科
pp.1986-1987
発行日 1991年11月10日
Published Date 1991/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901232
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- 文献概要
最近の超音波診断学,CT検査法,さらにはMR診断法の進歩により,腹部臓器のより詳細かっ鮮明な画像診断が可能となりつつある.その結果,これらの検査法の進歩する以前の時代と異なり,偶然副腎腫瘍病変の発見される機会が飛躍的に増加しているこの頃である.
すなわち,高血圧症,糖尿病,胆石症,肝機能異常などの疾患で,しばしば超音波検査,腹部CT検査が施行され,時に副腎部の病変が発見されることが稀ではない.このような場合,発見された副腎病変を,とくに副腎偶発腫瘤と呼び,Incidental Adrenal TumorあるいはIncidentalomaと欧米でも呼ばれている.
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