特集 呼吸器疾患2
6.気胸(自然気胸)—各ガイドラインの違いを認識したうえで,初期治療の方針を決める
飛野 和則
1
Kazunori TOBINO
1
1飯塚病院 呼吸器病センター/呼吸器内科
pp.315-329
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900048
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気胸は外来や救急で遭遇することの多い疾患である。しかし,各ガイドラインが推奨する治療方針・内容は必ずしも一致しておらず,上級医からの耳学問や施設の方針をもとに初期治療を行っている医師も少なくないと思われる。
本稿ではまず,気胸の分類や診断のポイントについて解説する。次に,マネジメントについて各ガイドラインの違いを整理しつつ,関連するエビデンスを紹介する。そして,実際にはどのように治療方針を決定すればよいのか,症例をもとに筆者の診療のしかたを紹介したい。
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