連載 ホスピタリストが日本の医療を変える・case 5
練馬光が丘病院—骨太の総合医育成のための研修プログラム
藤原 直樹
1
1練馬光が丘病院 総合診療科
pp.218-222
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900036
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練馬区は東京23区の西北部に位置し,人口70万人を抱えている。区内外の人の出入りは多く,医療面では特に救急患者に関して,北の埼玉県,東京都西半分からの受診も多い。練馬光が丘病院(以下,当院)は,練馬区の急性期医療を担う拠点病院の1つとして,2012年4月に前法人から引き継ぐ形で開院となった*1。
総合診療科(以下,当科)は,開院当初より内科系の入院患者の多くを担っている。入院患者は,救急部からの入院が6割,外来からの緊急入院が2割,予定入院が1割程度となっている。疾患の領域は多岐にわたり,当科の研修では,多種多様な疾患が経験できる。外来では,初診外来,内科再診を担当しており,地域医療機関からの紹介患者から発熱などの一次の患者まで広く担っている。
2016年度には,開院5年目にして初期研修医の第1期生を迎え入れることができた。医師1年目からの継続した指導について試行錯誤で行っている。これまでの内科後期研修医(専攻医)教育に合わせて,当院の新しい時代が始まっている。これまでの歴史を振り返りながら,総合医研修の今後の展望を述べる。
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