連載 訪問看護 時事刻々
今月の話題 骨太の方針
石田 昌宏
pp.669
発行日 2008年8月15日
Published Date 2008/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101138
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今年も骨太の方針がまとまりました。骨太の方針は,正式には「経済財政改革の基本方針2008」といい,2009(平成21)年度の国家予算や政策立案の基本方針を示す文書です。2001(平成13)年,小泉政権の時に始まり,「聖域なき構造改革」を具体的に示すものとして,郵政民営化,三位一体改革などを先導しました。
今回,医療に関し注目点となったのが,2006年度の骨太の方針で決められた,1999(平成11)年度からの5年間で社会保障費を1.1兆円(1年あたり2200億円)抑制するという方針がどう扱われるかです。少子高齢社会に向かっていく中で,社会保障費の支出はどんどん増えていきます。今のような財政状況の中で社会保障費を抑制するというのは,やむを得ないという考えが強く,これまでこの方針は実施されてきました。
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