特集 神経内科
7.出血性脳卒中—エビデンスをふまえて初期対応に臨む!
山口 卓
1
Suguru YAMAGUCHI
1
1市立角館総合病院 脳神経外科/血管内脳神経外科
pp.105-120
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900027
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出血性脳卒中は,日本では脳卒中全体の約24%を占め,その内訳としては脳出血intracerebral hemorrhage(ICH)が約8割,くも膜下出血subarachnoid hemorrhage(SAH)が約2割である。虚血性脳卒中と比べると患者数は少ないが,急性期院内死亡率はICHでおよそ15%,SAHで24%と高く,life-threateningな疾患群である。
根治的治療は脳神経外科医による専門的な治療が必要になるが,ICHは手術適応がない症例ではホスピタリストが管理する場合があり,また,SAHは初期対応で予後が大きく変わる可能性がある。そこで本稿ではこの2つの疾患について,初診時の対応から診断・初期治療まで,ホスピタリストにとって重要な最新のエビデンスをふまえ,標準的対応を中心に解説する。
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