今月の主題 消化器疾患の低侵襲治療手技
腸疾患
大腸出血性病変
永谷 京平
1
1亀田総合病院消化器内科
pp.466-468
発行日 1997年3月10日
Published Date 1997/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904411
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ポイント
●下血,血便を主訴とする患者で大腸出血が疑われる場合は,全身状態が許せば速やかに大腸内視鏡検査を行い,出血の部位,状態,原因疾患を診断し治療方針を決定する.
●大腸出血の原因疾患は上部消化管出血と比べ非常に多彩であるが,血管の破綻による大量出血は稀である.
●血管の破綻による出血や再出血の可能性のある病変に対しては,低侵襲治療(内視鏡的止血法,経カテーテル止血法)の適応となる.
●壁の薄い大腸では,局所的に止血処置を繰り返すことは穿孔などの危険性が増すため,外科治療の適応は早めに考慮する.
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