特集 学生実習の一つの試み
実習で経験し,つかみとったもの
沢柳 邦子
1
1長野県立公衆衛生専門学院保健婦科
pp.51-55
発行日 1966年5月10日
Published Date 1966/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203646
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はじめに
朝日村における健康村建設活動の一環として,昨年度活動の中心的部分を占める朝日村健康管理基礎調査に参加する中で,私たちの地区実習が行なわれた.従来の,学生の希望者に対するものとは違い,全学生を対象に,学院のカリキュラムとして実施され,私には当初義務感のようなものが強かった.第1回めの信大公衆衛生学教室の先生方との話しあいでは,ぜんぜん調査活動の内容がわからない時であっただけに,ひどく重圧感と不安感をおぼえた.
しかし着々と進む準備の中で,少しずつ自分自身の中にも地区実習に対する心構えができていったように思う,いっぽう,地区実習において,なにを学んでくるかという具体的な目標が少しもでてこないのが,これに対しては最後まで焦操感をもっていた.
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