特集 ショックのPatient Journey
❼ —敗血症性ショック:蘇生—step beyond SSCG 2021—最新のエビデンスをふまえたベストプラクティス
柴田 泰佑
1
,
小谷 祐樹
2
Taisuke SHIBATA
1
,
Yuki KOTANI
2
1鉄蕉会亀田総合病院 救命救急科
2鉄蕉会亀田総合病院 集中治療科
キーワード:
輸液
,
ノルアドレナリン
,
バソプレシン
,
副腎皮質ステロイド
,
β遮断薬
,
強心薬
,
腎代替療法
,
RRT
Keyword:
輸液
,
ノルアドレナリン
,
バソプレシン
,
副腎皮質ステロイド
,
β遮断薬
,
強心薬
,
腎代替療法
,
RRT
pp.223-235
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102201172
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はじめに
敗血症は,ICUで遭遇するショックの原因として最多で,死亡率も高い。2021年に発表された敗血症の国際診療ガイドラインであるSurviving Sepsis Campaign Guidelines 2021(SSCG 2021)は,主要な臨床疑問に関するエビデンスを集約し,基本的な治療戦略を立てる際の助けになる。しかし,ガイドラインに明確な答えがない困難な状況でも決断を下さなければならないのが集中治療医の役割である。本稿では,SSCG 2021に加えて,ガイドライン出版後に蓄積された最新の研究結果も織り交ぜながら,エビデンスに基づく敗血症性ショックの蘇生戦略を概説する。また,エビデンスが不足している臨床疑問については,当院で実践しているプラクティスを紹介する。
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