特集 ショックのPatient Journey
【コラム】侵襲的モニタリングはショック患者の予後を改善し得るか?
桂 欣宏
1
,
西川 貴史
1
,
瀬尾 龍太郎
2
Yoshihiro KATSURA
1
,
Takashi NISHIKAWA
1
,
Ryutaro SEO
2
1神戸市立医療センター中央市民病院 麻酔科・集中治療部
2神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター
キーワード:
動脈圧ライン
,
肺動脈カテーテル
,
pulse contour analysis
,
動脈圧波形分析法
,
心原性ショック
,
敗血症性ショック
,
心臓外科手術
Keyword:
動脈圧ライン
,
肺動脈カテーテル
,
pulse contour analysis
,
動脈圧波形分析法
,
心原性ショック
,
敗血症性ショック
,
心臓外科手術
pp.216-222
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102201171
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はじめに
ショック患者の管理において,侵襲的モニタリングはショックの診断および治療介入に対する血行動態の反応を評価する手段として重要な役割を担っている。これまでもさまざまな侵襲的モニタリングのデバイスが開発され,使用されてきた。本稿では,経食道心エコー検査などについては触れず,本邦の臨床現場でしばしば使用されており,かつ持続的モニタリングが可能な動脈ライン,肺動脈カテーテル,pulse contour analysisを取り上げる。各デバイスから得られる情報とその原理,およびショックの代表病態である心原性ショック,敗血症性ショックに対するエビデンスをまとめるとともに,神戸市立医療センター中央市民病院(当施設)で,実際にどのような症例で使用しているかを述べる。
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