特集 栄養療法アップデート 後編
Part V.病態生理・生化学に注目したこだわりのある栄養療法
【コラム】医薬品と食事:日本の保険診療での経腸栄養の2つの枠組み—経腸栄養が医薬品と食事で投与されている弊害,最新の傾向
堤 理恵
1
Rie TSUTSUMI
1
1徳島大学大学院 医歯薬学研究部 代謝栄養学分野
pp.568-571
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102200661
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我が国での経腸栄養管理の特徴の1つに,経腸栄養剤が医薬品と食品に分類されることが挙げられる。本稿では,2つに分かれているために生じる影響,特に使い分けの必要性,弊害について述べる。患者の生命,人生を考えるなかで,栄養療法の有する本来の意義,根本的な使命を今一度考え,本当に必要な栄養療法を行うために,医薬品,食品の枠組みが弊害とならないことを願う。
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