特集 急性冠症候群
4.ACSにおける血流画像検査の役割―心筋血流イメージングで心筋梗塞の急性期診断のみならず,慢性期のリスク層別化も
松本 直也
1
Naoya MATSUMOTO
1
1駿河台日本大学病院 循環器科
pp.41-45
発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100497
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心筋血流イメージングは冠動脈疾患の診断のみならず,患者のリスク層別化,または治療戦略において,重要なモダリティである。1980年代は,塩化タリウム(201Tl)を用いたプラナー像による心筋梗塞または狭心症の診断が行われていたが,画像が不鮮明で正確さを欠くものであったとされる。その後,断層像〔single photon emission computed tomography(SPECT)〕の普及と,テクネチウム製剤(99mTc-セスタミビまたは99mTc-テトロフォスミン)の利用により,鮮明な画像が得られるようになった。また,1995年からは心電図同期法による左室の血流と機能の同時評価が行われるようになり,臨床に欠かせないものになっている。
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