特集 PICU
2.小児の気道critical airway management―Part 2:先天性気道疾患のマネジメント:症候・診断・治療
新津 健裕
1
Takehiro NIITSU
1
1東京都立小児総合医療センター 救命・集中治療部 集中治療科
pp.453-466
発行日 2012年7月1日
Published Date 2012/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100441
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小児における気道疾患は,その病変部位により上気道疾患(鼻咽頭腔から声門)と下気道疾患(声門下腔,気管,気管支)に大別される。また,気道疾患が呼吸障害を引き起こす病態は主に気道の狭窄や閉塞であるが,その原因は先天性疾患をはじめ,感染や気道異物,腫瘍による圧排などさまざまである。
本稿では,これらの小児気道疾患のうち,小児救命・集中治療の現場で遭遇する,重症呼吸不全を呈する先天性気道疾患,すなわち喉頭軟化症,先天性気管狭窄症および気管気管支軟化症に対する診断的アプローチと治療について概説する。また,気管気管支軟化症や気管狭窄症では心血管奇形を合併することが多く,その管理の概要についても触れる。
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