連載 精神看護ボストン・レポート⑪
リスクマネジメント・その2―Risk Management
三原 晴美
pp.72-75
発行日 2000年11月15日
Published Date 2000/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900323
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専門職者のリスク
●注射針による事故
病院や各種の施設で働く場合に,我々看護者は,腰痛などの伝統的な職業病だけに限らず,いろいろなリスクに対面せざるを得ません。近年問題となっているのは注射針による事故です。MNAの現プレジデント,カレン・デェイリーも,以前ERの看護者でしたが,事故で患者に使用した注射針で自分を突き刺してしまいました。不運なことにその後カレンはC型肝炎とHIV陽性となりました。その体験を無駄にせず,彼女は注射針での事故がいかに看護者間で多いものか,またその場合に,早期治療や精神的,経済的援助がいかに必要であるかを指導し,自分のような看護者や専門職者をなくすために活動をしています。
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