特集 急性心不全
4.急性心不全の診断・治療に必要なエコー検査の基礎―断層像やDoppler波形を読みこなすために
武井 康悦
1
Yasuyoshi TAKEI
1
1東京医科大学病院 循環器内科
pp.672-687
発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100342
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急性心不全の管理において心エコーは欠かすことができなくなっている。その特徴は非侵襲的で,繰り返し行うことができ,刻々と変化する血行動態を連続的に把握することができる点である。臨床的にこれほど有用なツールはないが,実際には心エコーで記録されたさまざまな所見を十分に活用しきれていない場面に遭遇することがある。心エコーをマスターするには想像性と即興性が必要と言われているが,基本に立ち返れば実にシンプルであることが多い。本稿では実際の症例からどのように心エコーの所見を見て,考え,判断すべきかを概説したい。
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