特集 Sepsis
8.薬物治療/抗菌薬を除く―(2)sepsisと免疫グロブリン製剤
柳井 真知
1
,
藤谷 茂樹
1
Machi YANII
1
,
Shigeki FUJITANI
1
1聖マリアンナ医科大学 救急医学
pp.309-313
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100196
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免疫グロブリン製剤(IVIG)は,米国のFDAにおいて,特発性血小板減少性紫斑病,原発性免疫機能不全症候群,慢性リンパ性白血病による二次性免疫不全,小児HIV感染,川崎病,骨髄移植後の対宿主性移植片病や感染の予防に適応が承認されている。
一方,日本では特発性血小板減少性紫斑病,低または無ガンマグロブリン血症,重症感染症における抗菌薬との併用(後述),川崎病の急性期,Guillain-Barré症候群に適応が承認されている。海外では感染症に対する使用は適応外として認められているものの,日本ではどうして適応が承認されてきたのかを,本稿で紹介し,sepsisへの適応についてもう一度考えてみたい。
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