今月の主題 輸血の実際と血液製剤
血液製剤の特徴と適応
免疫グロブリン製剤
大戸 斉
1
1福島医科大学・輸血部
pp.578-580
発行日 1989年4月10日
Published Date 1989/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222390
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免疫グロブリンはCohnの低温エタノール分画法により得られる.本来大量のグロブリン補充が必要な低(無)γグロブリン血症が適応とされていたが,重症細菌・ウイルス感染症,さらにはITP(特発性血小板減少性紫斑病)などの治療にも用いられるようになった.
グロブリン製剤はアルブミン製剤と同時に製造されるので,本剤の大量使用に伴う問題は提起されていないが,非常に高価で医療費増大の点からは重大である.安易な大量長期の使用は厳に慎まなければならない.
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