今月の主題 臨床家のための輸血学
免疫からみた輸血
免疫グロブリン製剤
矢田 純一
1
1東医歯大小児科
pp.352-353
発行日 1979年3月10日
Published Date 1979/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215796
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免疫グロブリン補充療法の適応
低γグロブリン血症 免疫グロブリンの補充は低γグロブリン血症患者治療の絶対的な適応である.Bruton型無γグロブリン血症(X-linked infantile agammaglobulinemia),原発性獲得性低γグロブリン血症など(variable immunodeficiency)がその対象となる.重症な細胞性免疫不全も伴っているような低γグロブリン血症(severe combined immunodeficiency)には投与してもそれほど効果をあげないことが多い.
乳児期一過性低γグロブリン血症に対しては易感染性がみられない限り,使用はひかえたほうがよいと思われる,免疫グロブリン産生系の発達を阻害し,治癒を遅らせる可能性があるからである.
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