特集 輸血2018―限りある資源を安全に,有効に活用するために
さまざまな血液製剤とその適応
アルブミン・免疫グロブリン製剤
三川 紫緒
1
Shio MITSUKAWA
1
1千葉大学医学部附属病院 輸血・細胞療法部
キーワード:
血漿分画製剤・適正使用・科学的根拠に基づいたアルブミン製剤使用ガイドライン
Keyword:
血漿分画製剤・適正使用・科学的根拠に基づいたアルブミン製剤使用ガイドライン
pp.747-750
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_747
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Summary
▪アルブミン・免疫グロブリン製剤は,血漿中の蛋白質のうち治療上有用な成分を分離・精製した製剤である.病態に応じて必要な製剤を適正量使用することが重要である.
▪アルブミン製剤は等張アルブミン製剤(アルブミン濃度4.4%と5%)と高張アルブミン製剤(アルブミン濃度20%と25%)に大別される.等張アルブミン製剤は血漿膠質浸透圧維持作用により循環血漿量を維持すること,高張アルブミン製剤は重度の浮腫を治療することを目的に使用される.
▪免疫グロブリン製剤は生体防御反応を有し,標準免疫グロブリンと特殊免疫グロブリンに大別される.
© Nankodo Co., Ltd., 2018