徹底分析シリーズ 脳死ドナーの臓器提供のプロセスと管理—麻酔科医にできること
脳死下臓器提供に関するQ & A—麻酔科医の立場から
柴田 晶カール
1
SHIBATA, Sho Carl
1
1大阪警察病院 麻酔科
pp.981-983
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101203065
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脳死下臓器摘出術は,臓器保護の状態,摘出臓器の搬送,家族の都合など,さまざま不確定要素が絡むため,早い段階からスケジュール調整が必要となる。遅くても第1回の法的脳死判定までに一度は打ち合わせが開かれる。打ち合わせは,日本臓器移植ネットワーク(JOT)から派遣される手術室担当コーディネーターが中心となり,麻酔科医,手術室看護師,病理医,事務スタッフとともに手術室,人員,物品,搬送経路などについて細かく行われる。実は,ここが臓器提供を成功に導く肝でもある。麻酔科医は,使用する手術室の選定,担当する麻酔科医の勤務調整,手術室利用制限が発生する場合にはスケジュールに反映させてもらうように調整を行う。
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